「Amiga」と聞いて「何それ?」で終わる人が多いかと思います。電波新聞社のBASICマガジンでも一時期有名だったのですが、日本語の対応の悪さと、販売元のコモドール社の倒産もあって今ではなりをひそめています(日本ではそもそも、それほど普及してませんが(^^;;;)。
その頃、MSXからパソコンを始めて3年になる私は刺激を求めていました。もっと自分をわくわくさせてくれるパソコンはないものか、毎日が感動の連続のような限りない可能性を秘めたパソコンはないか、と。雑誌でであってから購入にいたるまで何年かかかりましたが、今も私の家にはいます。A1200でそれ程悪い機種でもないのですが、メモリとCPUパワー不足に怒りを覚え、68EC030+8M増設しました。現在は沈黙というか凍結中です。よく暴走します。巷では「E○A初号機再起動しました!」と聞いてにやりとする大きいお子さん(私もそう)が大勢いますが、それよりも前からなにかと暴走(AmigaではGURUとか言うそうで)してます。このところ起動すら安定しなくなりました。いくとこまでいったという感じです。その後、後輩からPC-9821As2を購入してから面倒を見ていないからすねたのでしょうか。謎です。
いつ頃、どこから入手したのかとんと覚えていないのですが、ドライブミュージックというソフトに出会いました。「コモエスタ・アミーガ!」(翔泳社)に載っていたのを読んで探しまくったのは覚えています。このソフト、ふつーの演奏ソフトとは一味違います。その昔、FM音源しかないPC-9801でMIDIやらPCMが鳴ったときには感動しましたが、その比ではありません。普段、「がっがっがっ」とか「がちゃんこん」とかいってるフロッピードライブから鳴るんです。
そうそう、このソフト、アセンブラで記述してあるのでCPUが020でも速いんです。これを聞くために030ボードをはずす羽目になったのは言うまでもありません。
実行すると、奇妙なアクセスランプの光と共にフロッピードライブから音楽が…。本体に手を添えるとモータからの振動が伝わってきて「あぁ、神様こんなすばらしいものをお与えくださってありがとうございます」と感謝してしまいました。ひととおり聞いてこころ落ち着いたときに思ったのが、
「フロッピードライブ壊れるんとちゃうん?」
ただえさえ無理にアクセス音を出してる上に音色の為にモータの回転数も変則的なはず。本にも「すぐに止めるように」と書いてあったのを思い出し、停止させました。次の日、この感動を友人に伝えると、「聞かせて」。え、もう一回やるの?
Amigaに情が移って、猫の世話でもするかの様に毎日起動させてはゲームを楽しんでいた私には、これ以上Amigaを酷使するのは気が進みません。泣く泣く演奏会を開き、Amiga布教に努めましたが、だれもAmigaを購入してくれません。なんでや!買わんかぁー!!
今後、これ以上Amigaを酷使する訳にはいかないとない知恵をしぼってでた解決策が、「テープに録音したらええやん」。なんの事はない。さっそくラジカセとテープを用意して録音の準備にとりかかる。タイミングを慎重に計る。失敗はそう許されないが無事に終わる。ふぅ。もともと出力の事を考えているデバイスではないのでボリュームを大にしないとよく聞こえない。まぁ、いいか。
しばらくしてMDウォークマンを購入。マ○ドテープをMD化しながら、「なんか入れるもんないかぁ」と部屋を見渡せばそこにはドライブミュージックの録音テープが。録音レベルを自動で調節してくれたのでそれなりにふつーのボリュームで聞こえるように。ついでにとWaveファイル化もする。
んで、ここにそのファイルを置いてみました。
注意!!
- 以前はwaveファイルで置いていたのですが、MP3にしちゃうと419KByteとスマートになりました。
- MDに録音したのをwave化して聞けるものになったとはいえ、音量ははまだまだ小さいです。スピーカーのボリュームを少し大き目にしてください。あ、聞き終わったら元に戻すのを忘れずに。通常の音が大音量で部屋中に響きわたりますよ(^^;;;